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ストレートネック(スマホ首)の原因とは?4つの予防法と接骨院での治療法をご紹介

ストレートネック

近年、若者から高齢者まで肩こりや首の痛み、頭痛やめまいなど様々な不調を訴える数が急増しています。

その方たちの多くに、首の骨が真っすぐになってしまう「ストレートネック」という体の変化がみられます。

ストレートネックになっている方が急増している理由は、スマホやパソコンなどの長時間使用や悪い姿勢での日常生活が主な原因とされています。

しかし、スマホやパソコンの使用は、生活の一部となっており、辞めることも難しいでしょう。

本記事では、このストレートネックに悩まされている方に向けて、「原因」や「対処・治療方法」について解説していきます。

ストレートネック(スマホ首)とは

ストレートネックの状態

本来、正しい人間の頚椎は7つの骨で構成され、もともと緩やかなカーブを描いており、横から見ると「く」の字や「C」の字を緩やかにしたような形状をしています。

ストレートネックとは病名などではなく、首への負担のかかり過ぎにより、頸椎の緩やかなカーブが、真っすぐ、一線上になってしまった状態のことを言います。

健常な人ではなだらかに彎曲(わんきょく)(頸椎前彎)し30~40度の前彎角度を保っている頸椎(けいつい)が、彎曲を失ってまっすぐに近い状態となり、前彎角度が30度以下となること

出典:日本大百科全書(ニッポニカ)
出版社:小学館 著者:小学館

悪い姿勢でのスマホやパソコンの長時間使用など、日常生活での悪習慣が続くことで頚椎のカーブが失われ、伸びやすくなります。

ストレートネックは日常生活からくる現代病のひとつと言えるでしょう。

ストレートネックの症状

ストレートネックの症状

ストレートネックになると、姿勢の変化が特徴的です。

肩よりも頭が前に飛び出ている状態や、首が真っすぐになり長く見えてしまいます。

さらにストレートネックが悪化していくと、首や肩の筋肉のこりが強くなり、次第に慢性的な痛みに変わります。

筋肉だけではなく、神経などにも負担をかけ始めると頭痛やめまい、手のしびれなどの神経症状まで現れる場合もあります。

ストレートネックはただ姿勢が悪くなるだけではなく、様々な慢性症状を引き起こしてしまうので注意が必要です。

ストレートネック(スマホ首)による主な症状

ストレートネック(スマホ首)となると、次のような症状が現れます。

  • 首こり、肩こりが酷い
  • 首の後ろ、横などに痛みがある
  • 集中していると頭痛がする
  • 上を向こうとすると首が痛い
  • めまいや吐き気が出やすい
  • 首を動かすと肩や腕が痺れる
  • 口を開けたり、強く噛む際にアゴが痛い

上記のものは、ストレートネックが原因で現れやすい症状です。

この他にも様々な症状や体調の変化が起こる場合もあります。

首こり、肩こり、背中のハリ

ストレートネックによる首こり・肩こり・背中のハリ症状

ストレートネックの状態は頭が首よりも前に出てしまうため、首を支えている筋肉の負担が大きくなります。

その負担が長時間続くと首や肩周りの筋肉に緊張がみられるようになります。

筋肉の緊張状態が続くと、次第に血行不良を起こし首や肩のこり、痛みに繋がります。

さらに首や肩のこりが強くなると、肩が内側に巻き込んで猫背になってしまい、ストレートネックの悪化を早めることにもなります。

腕や手の痺れ

ストレートネックによる腕や手の痺れ

ストレートネックになると首の筋肉が硬くなり、神経や血管が圧迫されることで痺れを引き起こしてしまいます。

さらに状態が酷くなると、頚椎症や頚椎ヘルニアへと進行し、症状が強くなる恐れがあるので注意が必要です。

吐き気、頭痛、めまい

ストレートネックによる頭痛・めまい・吐き気の症状

痺れと同様、筋肉の緊張による神経や血管が圧迫されることで、脳へと送られる血液の循環が悪くなります。

その結果、緊張型頭痛などの一次性頭痛を発症しやすくなります。

また、ストレートネックは自律神経にも大きな負担をかけてしまうことがあるため、吐き気やめまいなどの症状を引き起こす場合もあります。

顎関節症

ストレートネックによる顎関節症の症状

ストレートネックは顎の筋肉にも影響を及ぼすことがあります。

頚椎が真っすぐになると、下顎骨(下あご)が上顎骨(上あご)より後に引っ張られて噛むことが多くなり、顎や首の筋肉が緊張してしまいます。

筋肉の緊張は食いしばりを助長し、次第に顎関節症へと進行していくこともあるのです。

お顔のシワ、たるみ、二重アゴなど悩み(美容)との関係

ストレートネックによる顔のたるみ・シワ・二重アゴの症状

ストレートネックはこりや痛みだけではなく、美容に関しても影響が出る場合があります。

首が本来の位置より前に出ているため、首前面の皮膚が寄ってしまいシワができやすくなります。

さらに下アゴと舌を支える舌骨筋(ぜっこつきん)が衰え、顔のたるみや二重アゴにもつながりやすいのです。

また、表情筋など顔の筋肉が固まりやすくなるため、むくみや食いしばりなども悪化しやすくなります。

ストレートネックの原因

ストレートネックの原因

ストレートネックは、姿勢の悪さが主な原因だと言われています。

頭が前に出るような姿勢を続けることで、頚椎のカーブが失われ、ストレートネックへ進行してしまいます。

ここでは、ストレートネックを招きやすい習慣や原因を紹介していきます。

スマホやパソコンを長時間使用する

ストレートネックの原因となる長時間のスマホ作業

ストレートネックは、別名「スマホ首」と呼ばれるくらい、スマホが大きく関わっていると言われています。

スマホを操作する時、顔より下にスマホがあると、自然と下を向く姿勢になりがちです。

しかし、その姿勢は頭部の重心が前に出てしまい、頚椎に大きな負担がかかります。

また、頭が前に出て下がる角度によって、頚椎にかかる負担も変わってきます。

頭の重さは体重の10%と言われており、頭が約10度傾く毎に、頚椎に5kgの負荷が加わります。

下記の表は、頭の角度に応じた頚椎にかかる重量を記しています。

頭の角度頚椎にかかる重さ
0度約5kg
15度約12kg
30度約18kg
45度約22kg
60度約27kg

頭の重さは、よくお米の重さ(10kg)で表現されます。

つまり、頭が60度の傾きになると、約3袋分ものお米が頚椎に負荷をかけていることになるのです。

また、スマホだけではなく、パソコンでも同様に、下を向いて作業をする際は長時間同じ姿勢でいることに注意しましょう。

猫背や反り腰

ストレートネックの原因となる猫背や反り腰等の姿勢の悪さ

ストレートネックは、スマホやパソコンなどの作業をしている時だけが原因となるわけではありません。

猫背は背中が丸くなり、反り腰は背骨の湾曲が強くなるため、どちらも頭が前方に突き出る状態となります。

猫背や反り腰は座っている時、立っている時でも起こり、その時間が長ければ長い程、ストレートネックに進行する可能性が高くなります。

日頃から姿勢を意識して生活することが重要なのです。

骨盤のゆがみ

ストレートネックの原因となる骨盤のゆがみ

骨盤は頭から遠くに位置している骨ですが、ストレートネックの原因に大きく関与しています。

骨盤の上には脊柱と呼ばれる24個の骨が連なっており、脊柱の上には頭が乗っています。

人は、頭、脊柱、骨盤、これらが位置や傾きを調節することでバランスを保っているのです。

頭部が前へ傾けば脊柱がその流れを伝えるため骨盤は後ろに傾き、頭部が後ろに反り返れば、骨盤は前に傾きます。

そのため、骨盤が後ろに傾く形でゆがむと、頭も前に傾いてしまいやすく、ストレートネックになってしまうのです。

枕が合っていない

ストレートネックの原因となる枕の高さ

実は、枕の高さにもストレートネックになる原因が隠れています。

頭の位置が高すぎる枕は、寝ているときに頚椎が圧迫され、首や肩の筋肉が緊張して硬くなってしまいます。

枕の高さの目安は、仰向けになった際に頭・首・背のラインがS字にフィットする程度です。

ストレートネック防止用の枕もあるので、ストレートネックに悩まされる人は試してみましょう。

ストレートネックのセルフチェック

ストレートネックのセルフチェック

自分がストレートネックかどうかを判断することはとても重要です。

次の簡単なチェック法で判別ができますので、ぜひ試してみてください。

セルフチェック(準備)

  1. 壁の前に背を向けて立ちます
  2. そのまま「かかと」、「おしり」、「背中(肩甲骨)」を順番に壁につけていきます
  3. 背中までついた状態で頭の位置がどうなっているかを確認します

セルフチェック(結果)

  1. 自然と後頭部が壁についている 
    ・ストレートネックの可能性は低い
  2. わずかに後頭部が離れているが、少しの力で壁につく
    ・ストレートネック予備群⇒生活などを見直すことで悪化を防ぐことができるでしょう
  3. 後頭部がかなり離れてしまっているが、力を入れれば壁につく
    ・ストレートネックの可能性が高い⇒生活の見直しだけではなく、早急に治療院などで施術を始めた方が良いでしょう
  4. 後頭部がかなり離れてしまっていて、力を入れても壁につかない
    ・酷いストレートネックの可能性が高い⇒生活の見直しだけではなく、早急に治療院などで施術を始めた方が良いでしょう

ストレートネックの自分でできる予防法

ストレートネックの予防法

ストレートネックは普段の日常生活の中から予防を意識することが重要です。

まずはご自身でできるケアの方法をご紹介します。

こまめに休憩する

首への負担を少なくするため、パソコンやスマホなど姿勢が崩れやすい状態での作業を行う場合は、できるだけ30分毎に休憩を取りましょう。

また、首や肩を動かす、立って背伸びをするなど体を動かすよう心がけましょう。

首の側屈ストレッチ

首を横に傾ける側屈の動きは、前後の筋肉を同時に伸ばすことができるのでおすすめです。

  1. 頭の重みを利用して、ゆっくりと傾けます。
  2. 傾けたまま、呼吸を止めないようにして5秒ほどキープします。
    ・その時に後頭部を後ろに下げ、目線は正面、アゴを引きながら正しい姿勢で行うことが重要です。

ストレートネックに対する接骨院での治療法

ストレートネックの治療法

接骨院での治療法は、一般的にマッサージや骨盤・骨格矯正、電気治療などで固まった筋肉を緩めていきます。

そういった手技療法とあわせて、運動療法やストレッチなど体に合わせた施術を行います。

ストレートネックは首や肩の状態が悪くなることで起こりますが、実際には背中の丸まりや骨盤のゆがみも大きな原因となっていることも多いです。

全身を総合的に診て、根本の原因を解決していくことがストレートネックの改善には必要なのです。

ほっと鍼灸接骨院のストレートネック施術

当接骨院でのストレートネックの施術

当院ではストレートネックに対して、骨盤調整とマッサージを組み合わせた「骨盤整体」、筋肉のコリが強い場合は「ハイボルテージ療法」という電気治療器で緩めていきます。

特に姿勢が悪く、猫背が強い方に対しては「猫背矯正コース」で姿勢を矯正していきます。

【当治療院のストレートネック症状について】

【当治療院のストレートネック改善メニュー「骨盤整体」】

【当治療院のストレートネック改善メニュー「ハイボルテージ療法」】

【当治療院のストレートネック改善メニュー「猫背矯正コース」】

ほっと鍼灸接骨院のストレートネック施術例

CASE1:強い肩こりによるお悩み

症状強い肩こりが伴うストレートネック症状
年齢・性別46歳、男性
経過仕事で前かがみの時間が多く、肩の巻き込みや猫背が強かった。
骨盤のゆがみ、猫背に対してアプローチし症状は軽減傾向。
治療内容猫背矯正コース


CASE2:首こり、肩こりのお悩み

症状ひどい首こり、肩こり
年齢・性別43歳、女性
経過スマホなどを使用すると常に頭が前に出てしまう状態だった。
猫背矯正コースを行い、骨盤のゆがみ、肩の巻き込みに対してアプローチした。
猫背やストレートネックが改善すると首や肩の動きも改善した。
治療内容猫背矯正コース


CASE3:上を向くと首が痛くなるお悩み

症状ストレートネックからくる首の痛み
年齢・性別47歳、女性
経過デスクワークなど、日常的な姿勢の悪さが続き、頚椎がストレートネックとなり首の痛みが出ていた。
猫背に対してアプローチした結果、姿勢の改善と共に首の痛みも解消。
ストレートネックも軽減傾向。
治療内容猫背矯正コース

まとめ

ストレートネック症状の原因と改善方法

ストレートネックは長時間のスマホやパソコン作業など、日常生活の悪習慣が原因で引き起こされ、湾曲しているはずの頚椎が真っすぐ伸びてしまっている状態です。

首や肩のこり、頭痛、首を動かすと痛みや痺れが出るなど、様々な症状が引き起こされます。

ストレートネックの主な原因は猫背などの悪い姿勢や骨盤のゆがみ、枕が合っていないなど、日常生活の中に潜んでいます。

そのため、ストレッチや姿勢の見直しなどをして良い体の状態を保つことが予防にもつながります。

症状が強く出てしまっている場合や自分だけでは生活習慣の改善が厳しいと感じた場合は接骨院などで治療をしてもらいましょう。

ストレートネックは長期間、重症化すればする程、治すことが難しくなります。

気になった方は早めに改善への意識を向けましょう。

ストレートネックの根本原因から治療するなら「ほっと鍼灸接骨院」

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この記事の監修者

千葉市若葉区都賀のストレートネック改善の専門治療家

鈴木拓郎

生年月日:1987年5月25日 
出身地:千葉県千葉市
学歴:帝京平成大学ヒューマンケア学部卒
   帝京平成大学大学院 柔道整復学専攻 修士課程修了
資格:柔道整復師
   スポーツ整体ボディケアセラピスト
   中学・高校教諭一種免許状(保健・体育)